納豆は微生物によって生成された優れた発酵食品です。納豆には単なる栄養分だけでなく、体調を整えるのに働く生きた菌が含まれています。納豆には強い抗血栓作用があり、日本人に多い死亡原因の心筋梗塞や脳梗塞などの血栓によって引き起こされる病気の予防、改善に効果を発揮します。
本来血栓は常に作られ分解されるものです。しかし加齢やストレスなどによってうまく分解されないと血液の循環を妨げ、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしてしまうのです。血栓はフィブリンという特殊なタンパクが主成分でできています。
このフィブリンを分解する酵素はほとんどありませんが、納豆にはフィブリンを分解し血栓を溶かすナットウキナーゼという酵素が含まれています。このナットウキナーゼの働きにより納豆の血栓溶解作用は食品の中でもトップクラスです。
このほかにも納豆には腸内で乳酸菌などの善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を防ぐ働きもあります。さらに納豆は日本人の死亡原因のトップであるガンの予防にも効果的です。大豆の抗酸化作用は発酵して納豆になることで大豆の4倍にもアップし、ガンの原因とされる活性酸素を抑えるのです。
また納豆に含まれるビタミンK2に骨粗しょう症を予防する働きがあることがわかりました。このビタミンK2は納豆特有の成分といってもいいものです。骨粗しょう症は骨がスカスカになった状態をいい、カルシウムを多く摂取する事が有効ですが、カルシウム単独で補給してもなかなか骨には定着しません。ビタミンK2にはこのカルシウムを骨に付着させる成分を作るために必須の成分であり、ビタミンK2を摂取する事で強い骨が作られやすくなります。 |
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